なぜか日本人が知らなかった新しい株の本
買うんじゃなかった |
業績無視の今のこんな相場ではこの本の手法なんて通用しない。理論価格を考えすぎて売る時期を逃してしまった。何十マンにもなった(損が)本である。株式投資には波の大きさ、種類、いろんなものを読んで波乗り名人にならなければならない。理論だけでは市場は動かない。
何じゃこのタイトルは!? |
バリュー投資を丁寧に解説した本。
理論だけでなく、データの入手先を含めて実例もあるので、
電卓片手に計算できる。
週刊ダイアモンドZaiでは、これに事業の特性を加えた連載をされています。
こちらも実際の企業比較がありわかりやすい。
でもね、何じゃこのタイトルは?と思いました。
日本語として変。どこで切ったら良いか分かりにくい悪文の典型のようなタイトル。
発刊当時はこのような仰々しいタイトルのつけ方が流行っていたから仕方ないかもしれないけど、
普遍的なものを扱っているにもかかわらずタイトルだけ流行の週刊誌みたいになってしまったのは、
ある種の気の毒と画龍点睛を欠いているのとを感じずにはいられない。
初心者向けのバリュー投資解説 |
大変わかりやすく書かれており、各章ごとのまとめや解説図の掲載などスッキリさを意識した構成には好感がもてます。
内容としては中・長期向けのバリュー投資の入門であるためバフェットやグレアムなどの本をある程度読んでしまっている人にとっては得るものは少ないと思われます。
最初の章は宝くじや外貨預金、不動産などと株式の比較から始まっており、初心者も少しずつ納得しながら読み進めることができる優しさのある1冊であると感じました。
腰を据えて株をしたい人が最初に読む本 |
確かに、タイトルと中身がずれています。
しかし、仮に間違った期待をしてこの本を手に取ったとしても、後悔はしないと思います。なぜならば、ここで説明されている内容を本質的に理解している人はプロを除けば殆どいないと思われるからです。
著者が運営するサービスのキャッチコピー「『すぐに儲かる』から『一生続ける』」を目指すような投資家にとっては本書の内容は必須の知識です。
【こんな人にオススメ】
●チャート分析に疲れた人
●企業価値評価って言葉に惹かれるけど難しそう、と思っている人
●投資を気楽に勉強したいけど「○月で○万円儲かる」系はちょっと・・・、と思っている人
■企業価値の初級本として非常に分かりやすいです |
・著者の”頭の中身のクリアさ”が群を抜いているのでは、と感じさせます。
書いてあることは断片的には既知のことが多かったですが、
本書で頭が整理できました。
たとえば
*「利回りの大きさ自体は何の意味もない」という表現
仮に日本国債の利回りが1%で、南アフリカ国債が10%でも
どちらがお得ということはない。利回りはリスクをの高さを
反映しているだけであると。言い切りが気持ち良いです。
*「価値の源泉」を見抜く為には原因に着目しろ」と。
”因果マトリックス”という図で整理されています。
*企業の価値の源泉はたった一つ。そのたとえ話として
歌舞伎町No.1ホストの女性を口説く成功の鍵が出されています。
「(何かを買ったり、優しい言葉をかけたり色々するのではなく)
本当にかゆいところ”だけ”、手を伸ばしてあげること」だそうです
などなど。
・株式投資を始める時やファンダメンタル分析の基礎を
理解するには良いかもしれません。
・但し、この本で投資が実際にできるか というのは別の問題。
株式投資はどの企業に、どのタイミングで、どのくらい投資するか
そしてイグジットをどうするか、などが明確になっていなければ
はじめられませんが、そのどれもが不明確です。